日本歌曲
歌曲は、「演奏会で独唱するために作曲された曲です。
というと、クラシックの演奏会の、堅苦しい感じがします。
でも、童謡と唱歌・歌曲の線引きははっきりとはしていません。
唱歌や童謡でも、歌曲に分類されるものもあります。
日本にはもちろん大昔から「うた」というものがありましたが、曲の作り方や歌い方もちがいました。
明治になって、西洋音楽が取り入れられ、洋楽方式の歌曲がはじめて作られました。
滝廉太郎以後の日本人によって作曲された歌曲に対し、近年この名が使われているようです。
山田耕筰は、歌曲について「歌曲というものは詩と音楽が不可分の関係におかれた芸術的な融合体を 指すのだ。」と言っています。
日本歌曲に限らず、歌曲と詞は切っても切り離せない重要なものです。
歌曲は,歌詞のもつ文学的な雰囲気が音楽と相まって高められ、芸術的な作品になっているもののことです。